「働く女性の保険」その2.

「働く女性の保険」その1.で、働く女性には、まず医療保険が必要だというとことをご説明しました。その際、「日額5,000円程度」が一つの目安であると述べました。

今回は、「医療保険でどこまで準備したらよいか?」について考えてみましょう。

医療保険の保障内容はいろいろですが、入院したら一日当たりいくら必要かを考えると分かりやすいです。「健康保険でもある程度はカバーできるので、入院1日当たりの自己負担額は5,000円程度で賄(まかな)えます。」それでも、大部屋から個室に移った場合の差額ベッド代は健康保険の対象外ですし、入院すると何かと雑費もかかるものです。保険料が負担でないなら、それらも考慮して日額1万円の医療保険に入るのもいいでしょう。その場合、一生で150~200万円程の保険料を払うことになります。それ以上の給付金をもらう入院をしないと元が取れない計算になります。必要以上にかけすぎないように留意しましょう。

また、貯蓄が150万円以上あれば医療保険に必要以上に頼らなくてもよいので、医療保険はある程度貯蓄ができるまでの期間を保障する定期型のものでよいという方もいますが、私は、普通のご家庭であればある程度の医療保障は一生涯必要だと思います(終身型)。重い病気や長期間の入院であれば予想外の出費に加え、家庭環境も含め生活環境が一変する場合もあるかもしれません。

また、普通の入院は給付日数60日型でも十分ですが、私は保険料があまり変わらないのであれば給付日数120日型をお勧めします。その際、生活習慣病支払日数無制限のものをお勧めします。この特約がないと「がん」などで一入院は短くても再発して再入院した場合、通常180日間置かなければ入院給付金が支払われないのですが、支払日数無制限のものに入っていれば再入院の際も時期や期間にかかわらず給付金が受け取れて安心です。女性特有の病気が気になる方は女性疾病特約を付ける選択肢もありますが、特約分の保険料がアップします。そして、女性疾病特約といっても保険会社ごとに保障内容は違うので自分の気になる病気がきちんとカバーされているか、事前に確認することが大切です。その際、健康祝い金はあくまでご自分の保険料負担分の一部が返って来ただけなので過度に期待しない方がいいかもしれません。

手術給付金は日額の20倍程度のものを選ぶとよいでしょう。

お金に余裕がない場合は月々の保険料の支払いを「終身払い」にする方法もありますが、長生きすればするほど支払保険料総額は「短期払い」に比べて多くなります。

《補足》 健康保険だけでカバー出来ること。

「通院・入院の給付」入院・通院の自己負担は3割

「休職中の手当」疾病手当金が日給の6割程度を最長1年6ヵ月まで受け取れます。

「高額医療費の支給」一定以上の自己負担分は払い戻しがあります。重い病気や長期間の入院で医療費の自己負担が高額になった場合には、一般的な収入の場合、1ヵ月の医療費「8万100円+(医療費-26万7,000円)×1%」の金額を超える分が払い戻されます。

「出産・育児の手当」一人に42万円が支給されます。

 

 

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